矯正治療について

主な症例と矯正歯科治療後の状態を紹介します。
あなたの歯はどうですか?

不正咬合の種類と治療結果

歯がはえる場所がなく、でこぼこしています。永久歯の抜去が必要なこともあります。
上下のあごの大きさのずれによるものが多く、小児期からの治療を要します。
上の歯が出てたり、下顎が小さい場合です。下顎を大きくする治療も行われます。
指しゃぶりや舌のくせが原因です。

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矯正歯科治療について

矯正歯科治療では様々な装置が使われますが、ここではよく使う装置について説明します。
ブラケットというと、この金属製のものが一般的でした。
当院では一期治療(小学校低学年)で短期間(6〜10か月)使用する場合のみ、このメタルブラケットを使っています。
最近ではカラフルな結紮ゴムも出てきていますので、子どもたちは喜んでいます。
硬質レジンあるいはセラミックでできたブラケットはあまり目立ちません。当院ではほとんどの症例でこの審美的ブラケットを使用しています。近くでよく見ないと装置をつけていることはわかりません。
受け口の患者さんに使用します。上あごの成長を促進し、下あごの成長を抑制して上下のあごのずれを是正します。学校から帰ってから使用してもらっています。これまで300人以上に使っていますが、大げさな装置のわりには、子どもたちはすぐに慣れます。小学校低学年に、1,2年間使用します。
下あごが小さく、上の歯が飛び出ている上顎前突の患者さんに使います。下あごの成長を促進し、噛み合わせを治します。8歳から12歳ころに1,2年間使用します。

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矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  8. 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  16. あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  18. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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参考になるサイト・雑誌

日本臨床矯正歯科医会

http://www.orthod.or.jp/
全国の矯正単科で開業している400名以上の団体です。HPには認定医の検索やQ &A、矯正例などが載っています。転勤などで転医が必要な場合は当院ではこの会の転医制度の則り、料金の清算や転医依頼を行っています。

ハロー!スマイル 今からはじめるおとなの矯正歯科治療

(小学館スクウェア 1000円)

広瀬矯正歯科クリニック
弘前市代官町41